チェンソーマン
」のレビュー

チェンソーマン

藤本タツキ

1巻途中までのみ評価

2025年9月6日
漫画に映画的演出、というのはストーリー漫画の原点的発想だが、この作品は個人的には悪い方向に映画的だなと感じた。
絵に勢いはあるが、漫画的な流れとしての動的迫力に著しく欠けている。一つ一つのコマ(シーン)を切り取れば迫力や見栄えの良さがあるが、一連の物語の流れとして見るとダメ。コマとコマが分断されており、動きが遮断されている。低予算映画の、特にあまり編集が上手いとは言えない映画の悪いところを切り出したような印象。
しかも線が雑。頭で思い描いている理想に明らかに実際の画が追い付いていないことが素人目にも分かる。
話は面白くなくはない。なんかB級グロ映画のシリーズものみたいな感じ、といえば判りやすい。
総じてシリーズものB級グロ映画のマンガバージョンという評価が妥当だと思う。好きな人は好き。コアなファンはいる。そんな感じ。自分は、1巻途中で面白さがよくわからず離脱。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!