このレビューはネタバレを含みます▼
前作のゴミ屋敷の鎌倉さんを立ち読み増量で読ませていただき、もうこの作者様の作品は全部読みたい!!!となりすべて買いました。丁寧な絵と繊細な描写、大胆な構図の虜になりました。あるくジョー先生は映画がお好きそうだと勝手ながら感じました。
シーンのリアリティーを絵で保ちながら感情の高ぶりや細かい伏線回収をするのは6話では難しいなと思います。それでも、良いものを読み終わったという読後の満足感はありました。濃密な映画のディレクターズカット版を観たような気持ちで、まだ観てないシーンがあるような気はしています(笑
他の皆さんが仰っているようにモブがかなり省略されていることや、エリックが黒塗りで徹底されているのもたしかに不思議なんですが、エリックにはっきり顔があったらきっと三人の主人公という感じになっただろうなとも思います。これが長編連載だったらきっと顔はあっただろうな、などと勝手に想像しました。
番外編は幸せなオマケでした。本編での最後はハッピーエンドでもあるけど背後にとても悲壮感を感じるラストだったので、幸せな世界線を見せてくれたのは…ありがたくて悲しくもあります。先生の描くちょっと悲しいワケありの人って色気がすごいです。エッチなシーンはメインじゃないからこそ引き立ちますね。とにかく絵が上手すぎるので、私はそれだけでもめちゃ満たされました。
いつか続きがあったらそれでもめっちゃ嬉しいですし、今後の新作も楽しみにしています。これほどレベルが高いならきっとどんどん表現が豊かになっていかれるんでしょうね!ああ早く読みたい…