箱庭のアンバー
」のレビュー

箱庭のアンバー

海老之尾

溺愛

ネタバレ
2025年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ フォークの翡翠はお金持ちの坊ちゃんだけどフォークとケーキの関係性や存在を知らないで育ったようで、自分に味覚がないことに対して疑問を抱くこともなく、ただただ琥珀との時間が甘く美味しいものとして捉えてる。
琥珀も自分がケーキだということは知らず、両親の育児放棄の後屋敷へ連れてこられ「この部屋から出てはいけない」という約束を大人になるまでずっと守ってきた外の世界を知らない、ある意味箱入り息子。
翡翠も琥珀もお互いが居ればいいと、二人だけの世界で満足してて幸せそう。だけど、個人的には刺激が物足りない印象でした。
家の企みで琥珀を飼っていたこととか、せっかく極上のケーキに仕上がった琥珀なんだし、きっと危機的な何かが起こるはず!とドキドキしながら読みましたが、翡翠の執着溺愛シーンのみで安全に終わった。ハピエンなので良かったですけど。
「外の世界は怖い」と親の虐◯で植え付けられていた何も知らなかった琥珀が、翡翠の手によって色んなことを感じて楽しさや幸せを噛み締めてる笑顔が堪らなく愛おしいです。相互依存最高。
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