悪役令嬢と悪役令息が、出逢って恋に落ちたなら ~名無しの精霊と契約して追い出された令嬢は、今日も令息と競い合っているようです~(コミック)
軽やかな学園物語と軽くない心理描写





2025年9月18日
ヒロイン(伯爵令嬢ブリジット)は、突然身に覚えのない理由で、第三王子(ジョセフ)から婚約破棄されます。魔法が権威な世界で、ヒロインは火の名門貴族の生まれながら、5歳の時“名無し”が契約精霊と判明し、家族から疎まれて絶縁状態であり、第三王子に捨てられた事実は、さらにヒロインを窮地に追いやるばかり。
それでも自暴自棄にならず、本来、自分のかなえたかった夢(精霊博士)を叶えようと、周囲の嘲笑に耐え、猛勉強に励みます。そんななか図書館でのやりとりを通じてヒーロー(公爵令息ユーリ)と交流がうまれます。このふたり、恋愛面では共にうとく、ヒーローは高飛車だし、ヒロインは卑下しがちで、なかなか進展しません。
ヒロインは、父親から残酷な仕打ちを受け、それがずっと尾を引き続けますが、幼い時から養護してくれた使用人達や新しく縁を結べた友人達もいて、その人達の温情が救いになります。
ヒーローは周りから“冷酷無慈悲”と評されるだけあって、言葉はキツいし、態度は冷たい。しかし表面上の態度とは裏腹に、ヒロインを先入観なしに見てくれるし、困難に見舞われるヒロインを何かと助けてくれます。ヒロインは自分が好かれるとは夢にも考えられないので、自分の恋心に気付くことすら出来ません。相当なジレジレ展開。
元婚約者(第三王子)との確執、義弟との関係、そして実母やトラウマの大部分を占める実父との確執。ヒロインは自分の夢実現の為に学業に励みながらも、次々と振りかかる出来事にも翻弄されます。
基本的に学園物語なので、青春の輝きみたいな場面もあり、軽やかなラブコメかと思いきや、そうばかりではありません。ほっこり出来る人間関係が描かれる一方で、個人のダークサイドというか、暗く醜い部分も描かれています。その暗さがなかなか深いというか…類似の物語でもなかなか見ないレベルだと感じました。個人的には主人公達の恋バナより印象が強かったです(特にある人物)。そうは言っても、ヒロインは良い子だし、ヒーローも無言実行といった感じの男らしい人物なので、ふたりの純愛の進展も楽しみです。
それでも自暴自棄にならず、本来、自分のかなえたかった夢(精霊博士)を叶えようと、周囲の嘲笑に耐え、猛勉強に励みます。そんななか図書館でのやりとりを通じてヒーロー(公爵令息ユーリ)と交流がうまれます。このふたり、恋愛面では共にうとく、ヒーローは高飛車だし、ヒロインは卑下しがちで、なかなか進展しません。
ヒロインは、父親から残酷な仕打ちを受け、それがずっと尾を引き続けますが、幼い時から養護してくれた使用人達や新しく縁を結べた友人達もいて、その人達の温情が救いになります。
ヒーローは周りから“冷酷無慈悲”と評されるだけあって、言葉はキツいし、態度は冷たい。しかし表面上の態度とは裏腹に、ヒロインを先入観なしに見てくれるし、困難に見舞われるヒロインを何かと助けてくれます。ヒロインは自分が好かれるとは夢にも考えられないので、自分の恋心に気付くことすら出来ません。相当なジレジレ展開。
元婚約者(第三王子)との確執、義弟との関係、そして実母やトラウマの大部分を占める実父との確執。ヒロインは自分の夢実現の為に学業に励みながらも、次々と振りかかる出来事にも翻弄されます。
基本的に学園物語なので、青春の輝きみたいな場面もあり、軽やかなラブコメかと思いきや、そうばかりではありません。ほっこり出来る人間関係が描かれる一方で、個人のダークサイドというか、暗く醜い部分も描かれています。その暗さがなかなか深いというか…類似の物語でもなかなか見ないレベルだと感じました。個人的には主人公達の恋バナより印象が強かったです(特にある人物)。そうは言っても、ヒロインは良い子だし、ヒーローも無言実行といった感じの男らしい人物なので、ふたりの純愛の進展も楽しみです。

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natsu さん
(女性/40代) 総レビュー数:349件