隠秘であるはずがあけすけ…背徳な関係?!





2025年9月20日
面白いです。閨事そのものを描写されるより、生真面目に性行為の解説をされる方が恥ずかしい。登場人物も魅力的な人ばかり。ある意味ぶっ飛んでいて、楽しい作品です。
ヒロイン(未亡人アンネ25歳)は貧乏子爵の四女、16歳の時に訳あって30歳年上の候爵の後妻となりました。夫婦仲は穏やかで親愛の情に満ちたものでしたが、9年後夫は先立ちます。葬儀の場で夫の前妻の長男(エリオット28歳)と次男(オリバー27歳)に初顔合わせ。3人は葬儀を無難に終え、それから先はお互い関わりなく過ごすつもりでしたが…。
状況が一変するのは一年後、アンネが宰相から“王太子への閨指南役”に抜擢されてしまいます。了承を渋るアンネに宰相は現候爵であるエリオットを巻き込んで、了承をやむなくさせるのでした。
ただアンネには特殊な事情がふたつありました。ひとつは「前世の記憶があること」前世はふたりの子供を育てあげ天寿を全うしていました。したがって今世の年齢以上に落ち着きがあり、老成しています。そして今世より進んだ社会であった前世(現代日本)の知識があるのでした。
ふたつ目は今世の貴族の常識「ポラリス神話を用いた比喩をほぼ知らない」ということ。貴族間ではこの“比喩”を多用する為、この知識がないと、会話の正確な意図を汲めないのでした。
このふたつの特殊事情とアンネ自身の性質(自立的、男尊女卑にとらわれない、率直で楽天的など)が相まって、周りの人々(高位貴族や前妻の息子ふたり)を巻き込んで、結果的に翻弄します。それがとても愉快です。絶句させて、冷や汗かかせるなんて、しょっちゅうです。それでいて、最終的には周りの人々にも幸せをもたらすのでした。
前妻のふたりの息子も“いい子”達です。20代後半の成人男性にいい子呼ばわりは失礼ですが、そう評してしまうような“純真さ”があるのでした。ちなみに見目もよく、堅物ですが、優しくて有能なのです。
そしてアンネの前世を活用した閨指南ですが、大真面目な性教育なのですが、今世では、具体的過ぎるぶっ飛んだ内容で、座学で座っている10代半ばの少年達を、立ち上がることをしばらく出来なくさせるのでした。閨指南のテキストは親達にもなぜか普及し、波紋を広げてゆきます。その為、アンネはあらぬ期待や誤解を受けたりして、苦労しますが、前妻の息子ふたりの助けを得て乗り越えて行きます。お勧めです。
ヒロイン(未亡人アンネ25歳)は貧乏子爵の四女、16歳の時に訳あって30歳年上の候爵の後妻となりました。夫婦仲は穏やかで親愛の情に満ちたものでしたが、9年後夫は先立ちます。葬儀の場で夫の前妻の長男(エリオット28歳)と次男(オリバー27歳)に初顔合わせ。3人は葬儀を無難に終え、それから先はお互い関わりなく過ごすつもりでしたが…。
状況が一変するのは一年後、アンネが宰相から“王太子への閨指南役”に抜擢されてしまいます。了承を渋るアンネに宰相は現候爵であるエリオットを巻き込んで、了承をやむなくさせるのでした。
ただアンネには特殊な事情がふたつありました。ひとつは「前世の記憶があること」前世はふたりの子供を育てあげ天寿を全うしていました。したがって今世の年齢以上に落ち着きがあり、老成しています。そして今世より進んだ社会であった前世(現代日本)の知識があるのでした。
ふたつ目は今世の貴族の常識「ポラリス神話を用いた比喩をほぼ知らない」ということ。貴族間ではこの“比喩”を多用する為、この知識がないと、会話の正確な意図を汲めないのでした。
このふたつの特殊事情とアンネ自身の性質(自立的、男尊女卑にとらわれない、率直で楽天的など)が相まって、周りの人々(高位貴族や前妻の息子ふたり)を巻き込んで、結果的に翻弄します。それがとても愉快です。絶句させて、冷や汗かかせるなんて、しょっちゅうです。それでいて、最終的には周りの人々にも幸せをもたらすのでした。
前妻のふたりの息子も“いい子”達です。20代後半の成人男性にいい子呼ばわりは失礼ですが、そう評してしまうような“純真さ”があるのでした。ちなみに見目もよく、堅物ですが、優しくて有能なのです。
そしてアンネの前世を活用した閨指南ですが、大真面目な性教育なのですが、今世では、具体的過ぎるぶっ飛んだ内容で、座学で座っている10代半ばの少年達を、立ち上がることをしばらく出来なくさせるのでした。閨指南のテキストは親達にもなぜか普及し、波紋を広げてゆきます。その為、アンネはあらぬ期待や誤解を受けたりして、苦労しますが、前妻の息子ふたりの助けを得て乗り越えて行きます。お勧めです。

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