THE NEW GATE
」のレビュー

THE NEW GATE

三輪ヨシユキ/風波しのぎ

サラッと読ませて欲しい作品

2025年9月23日
16巻まで読んで。
面白くなるかな?と、続きの購入を迷われている方は別の物にお金を使うと良いと思います。
逆に前半をコンスタントに楽しめた方はずっと楽しめると思います。

物語そのものに重厚感は無く、絵柄はあっさりとしています。
なので個人的には頭空っぽでサクサクと読みたいマンガのカテゴリーですが、文字が多いためテンポはとても悪いです。
その多大な文字量も、わざわざ設定を説明しているに過ぎないので不要な情報が大半を占めています。
前半でのバトルの1つでは言葉数少なくしっかり漫画で感動させてもらったので是非文字量を減らして欲しいものです。

※※※ 以下若干のネタバレです ※※※

・デスゲームから始まる物語ですが仕様というか前提が分からなかったり、状況の悪化を防ぐという名目で主人公が英雄の立場を隠し続けますが文字が多い割に納得できる説明はありません。
・主人公が再開したキャラクターにタメ口を許可し、友人に格上するので責任者である立場を放棄しています。
・それに加え自身を秘匿したがったり、作中最強なのに問題解決に対してベストを尽くしているように見えないため主人公としての魅力はありません。
・またタメ口の件に関してですが、許可されるサイドも「師匠の主人」「雇用主」「大恩人」に対して半人前がそれを受け入れている違和感は漫画を読みにくくしています。
・主人公が正体を隠したりタメ口を許可する事により自分の価値を下げるので、読者はチヤホヤを楽しむことも出来ません。
・ある意味主人公の被害者であるティエラですが「ゲート」のテュカと被りますので苦手な方は留意が必要です。「ゲート」は英雄譚としても群像劇としても面白く、国家間の政治などとても読み応えのある物ですがこちらは我慢して読む事はないと思います。
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