これは、幸せになるための離婚【電子限定SS付き】
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これは、幸せになるための離婚【電子限定SS付き】

三毛猫寅次/アオイ冬子

1巻目は、せつなくて泣いた。

ネタバレ
2025年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻目は、他の皆さんのレビュー通り、サフィリナが不憫で泣いた。これでもかこれでもかと降り掛かってくる災難に、途中、読むの萎えそうになったけど、後半前向きに明るくなっていったから「良かったね、サフィリナ。これからだね」と思えた。

しかし、2巻目は…。
ジュエルス、あれほどサフィリナのこと好きだったのに、苦悩する場面がいっぱいあったのに、あっさり友だち認定&過去の人としてしまい「記憶戻ったのに何の絡みも無く、私のヤキモキした焦れ焦れ感を返して!」と叫びたい。例えるなら「自動車で走っていて、突然90度曲がる」みたいな感じ。キャラ変が凄まじい。そしてマニファ(って名前で合ってる?)。好きになれない。泥棒猫なのに偽善者ぶってて、イヤ。何より、ジュエルスがしてた結婚指輪捨てたのに(当初は結婚指輪と知らなかった)その後、指輪の意味を知っても、ジュエルスやサフィリナに謝らないところが一番ムカついた。
更に、元義父母。
元嫁にいい顔したいがための所業。
サフィリナが必要以上に、元義父母と元旦那&嫁に関わろうとするところに違和感とモヤモヤが尽きなかった。サフィリナが、新天地で頑張る話にするなら、そちらを重点的に描いてほしかった。
(ドナヴァンのこととか、洋服のデザイナーを誰に頼むのかとか、ロイヤル・パープルができるまで、とか)
とにかく、取ってつけたように、最後に丸くおさめた感じが否めない。
作者さんが、キャラクター可愛さのため、読者に悪く思われないよう無理に方向転換しているところが見える感じがして、読後もスッキリしなかった。
私は、ジュエルスがそのまま苦悩して生きていくのも、マニファがウジウジしたままなのも、それでいいと思ってる。それだけのことをしたんだから。
1巻は良かったのに、2巻の脇役の描き方にスッキリしなかったので、☆3で。
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