夜明けがいちばん暗い
」のレビュー

夜明けがいちばん暗い

山田ノノノ

忘れられない1冊

ネタバレ
2025年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は能天気で超無邪気なタカヤ(受け)に何だこの子って感じでサイトーさん(攻め)はただ単にクールな人って印象でした。

タカヤは無邪気だけどすごく馬鹿でど真面目だけどバカなりにとても努力家で純粋で愛おしくなってきます。そんなタカヤにサイトーさんとどうやって恋愛していくんだろうと考えながら読みました。
話が進んでいくにつれてサイトーさんの過去が出てきた時この本のタイトルの表紙の意味がわかり、最初見た時と読んでから見るのとじゃ見え方がすごく違います。タイトルと表紙ってその本の掴みとしか考えてなかったけどこれはそれさえも物語になってます。表情、夜明け、アイス棒、踏切…中身を読んでからタイトルと表紙を見る、それでこの1冊が完成します。

アキくんは過去の回想でしか登場してないけどこんなにも心に刻まれてとても消化しきれない、胸が痛い。
漫画の話だけではなくリアルでもそういうことが起こり得るから余計に苦しくなって泣きました。

最後のトリガーはタカヤの母。
最初タカヤの母から聞いた時しっくりこなくて「中にいる…?」と疑問を感じていましたがその後タカヤと行動し何気ない会話でやっとその意味がわかった瞬間とても感動しました。

ずっと気になってた本で今更読ませて頂きましたが早く読んでおけばよかったと後悔してます。
絶対に忘れることの無い私の人生の一部になった1冊です。大好きです。素敵な本に出会わせていただいてありがとうこざいました。
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