運命の女の子
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運命の女の子

ヤマシタトモコ

短編集

2015年4月23日
3つの作品が入った短編集ですがわりと1作品ずつ長いです。
無敵は犯罪手記を読んでいるような胸糞悪さがありました。すっきりもせず、かといってはっとさせられることもなく現実にこういう事件があり犯人がこういう供述をしているとニュースで流れていても何の違和感も感じないお話ではありました。

きみはスターはカイに感情移入したせいか小高が若干クズに見えました。好きでもないのに公子と一緒に居るのはカイの好きな人を奪える優越感ゆえにかなと。

不呪姫と檻の塔
この作者さんには珍しくファンタジーでした。生まれた瞬間に全員が呪われるおとぎ話のような百年後くらいの日本を舞台にしています。呪いと言っても作中では祝福と同義語です。唯一出生時に呪われなかった主人公差保子が突如起きた呪人種が仕掛けた反乱を収める役目を担います。
オチは無駄のない様式美でファンタジー好きも相まって3作品で1番好きでした。
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