榎本先輩は天使なんかじゃない【単行本版】
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榎本先輩は天使なんかじゃない【単行本版】

せつこうじ

天使じゃなくてキューピッドだったのは……

ネタバレ
2025年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 萩野颯真は、事故で昏睡状態だと聞いてる榎本蓮と教室で顔を合わせます。実体身から離れている今の榎本先輩は死を司る天の使いであり、人間の魂を天に送る力を持っていると言い、親友だった春名翔の魂を代わりに送って自分は生き返りたいと言います。榎本先輩は、春名先輩を庇って事故に遭ったのですが、春名先輩は萩野の憧れの先輩なのでした。榎本先輩から出されたリミットは49日で、その間に萩野は春名先輩を命を奪うことなく榎本先輩を生き返らせる方法を見つけると宣言します。今までほとんど関わることのなかった榎本先輩と萩野との奇妙な同居生活が始まります。物語の進行とともに暗いイメージだった榎本先輩の人となりがわかり、なぜ庇って事故に遭うほど大切な春名先輩の命を取ろうとするのかも明らかになります。あたりまえの日常は突然消えてしまうこともあって、だから今を一生懸命に、言葉を大切に日々を重ねてゆくというメッセージが響きました。出だしがごちゃついてジャンル不明な感じですが、3話から大きくBLに舵が切られます。エロなしのハピエンです。
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