このレビューはネタバレを含みます▼
ARUKU先生名義で名高い「嫌い、大嫌い、愛してる」ですっかり沼にハマり、猿喰山はすごいとのレビューでたどりつきました。
嘘の中に本当が混じる過去の話、現在の話、犯罪者と被害者、お互い不幸になるとわかっていても落ちてゆく恋の多幸感と絶望感。
本当に構成が巧みでどっぷりでした。
こんな話、ARUKU先生じゃなきゃ描けない…
随所に出てくるカチカチ山はこの話の象徴ですよね。
ウサギを騙す狸にも事情があったのかもしない、ウサギが狸を愛して赦してしまうかもしれない。
感動的なラストシーンはウサギが火傷を負った狸に愛を告げるシーンだと思いました。
3人で(3人なところが泣ける)新しい物語を紡いでいって欲しいです。