このレビューはネタバレを含みます▼
休日の朝から読み始めて今は夕方です。長ーーいけど中弛みは感じずずっと緊張感が続きました。試し読みで分かる通り、アイドルとして10年頑張ってきてようやく夢が叶いつつあった透がよりにもよってマネに嵌められて大炎上、失意のなかで死にそうになったときに異世界へ…で、異世界でも神子選びという名の実質人気争いをすることに。透は生まれも育ちも恵まれず、アイドルとして10年育ててくれたマネにだけは素の自分を出せていた。それは反抗期の子供みたいな、ちょっとイライラしたり八つ当たりしたりしちゃう感じ。アダルトチルドレンというやつかな、自己評価は低くて自分を周りによく見せたい、情緒不安定、本当は甘えたい…うう、ツライ…
転生先でも神子選びというアイドル総選挙みたいなイベントがあり、そこで一位を勝ち取ることに自分の意義を見つけたい、あと元の世界に戻りたくない。この世界では異世界の神子は初だったので冷遇気味。地元もないので後ろ盾もないうえに魔力も微力。でもアイドルとしての知識や行動を活かして少しずつ民衆の心をゲットしていくけど次々次々次々に問題が…もう早く透を幸せにしてくれー！と叫び出したくなります。
そんな透のお相手は宰相補佐で国王と前神子の息子で現在は侯爵の養子、という属性てんこもりな青年。人の嘘を見抜ける能力があり人を信用できない。アイドル仕様で嘘だらけの透を嫌っていたけど…というゆっくりラブストーリーです。長いけど最終的には溺愛攻めになりますのでご安心ください。ベネディクトもずっと信用されなくて歯痒かったでしょうね、自分を通り越してカインに相談されてたら私なら大ショックを受ける。
ところでマネの神谷をギタギタにしたいです。
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