こじらせ純愛モンスター
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こじらせ純愛モンスター

大橋キッカ

作者買いです

2025年10月10日
キッカ先生のオリジナル作品を読むのは3作目ですが、これは当たりだった~!陰キャシナリオライター×陽キャ芸能人。
凪良ゆう先生の「美しい彼」を読んでからというもの、キモい攻めが出てくるとワクワクしてしまうようになりました。キモい攻めが何故キモいかと言えば、受けへの愛が重すぎるが故、愛情表現がキモい!敢えて言うなら変質者の域!このお話の亮も立派なキモい攻めでした。心の声がうるさいのなんのって。うるさかったけど、めっちゃ笑いました。自己卑下が過ぎて受けを不安にさせるのは、キモい攻めあるある。お互いへの思いは同じくらいの熱量をもっているのに、方向性が正反対だから噛み合わないもどかしさ。でもHの時はスッゴク盛り上がる。良きかな、良きかな。
ちなみに私の本命はキモい攻めではありません。キモい攻めと恋に落ちる受けが、毎回私のドストライクなんです~。今回の芳也も最高だった・・・。普段はしっかりしてて男らしいのに、悩んでる内容が乙女だったりするところにキュンときました。キモい攻めの相手って、大抵プライドが高い美人だったりするのですが(それがまたキモい攻めにピッタリはまるんですが)、芳也はそんなにプライドが高くなくて、素直に気持ちを口に出すところが新鮮でした。Hの最中も素直で、無自覚に出てしまう言葉が攻めを煽り立てて理性を吹き飛ばし、結果受けが更に乱れてエロくなるのも良かったぁ。キッカ先生の描かれる受けが感じてる顔ってトッロトロで、すっごくエロ可愛いから大好き。
何気に2人は小学校から中学まで同じクラスの幼馴染だったりもして、三度の飯より幼馴染設定が大好物な私としては、それがキモい攻めカップルで読めるなんて夢のようでした。最後に5ページくらいの描き下ろしが収録されていましたが、亮のイケメン疑惑が払拭されて、ちょっと嬉しかったです。キモオタ設定でも、ちゃんとすればイケメンだったっていうオチが多いので、たまにはこういうのがあってもいいと思います。
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