夜をこえて、ふたりで【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
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夜をこえて、ふたりで【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

81

待ってましたあ!

ネタバレ
2025年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本にまとまるのを。
「NEW」が取れてクーポン適用になるのを。
電子コミック大賞投票70%OFFありがとう!!

「朝が来たら、ふたりは」大好きなんですけど、私の中で「夜をこえて、ふたりで」はそれを超えてきました。前作でも言ったけどタイトルが綺麗で大好き。レビューのために文字を打ってるだけでも幸せ。ストーリーとも合ってる。今回はちょっと辛い夜を越える必要のある出来事が起こります。

たっぷり275ページに、当て馬登場でのすれ違い、家族へのカミングアウト、別カップルだけど子ども問題とか、同性カップルの両思いのその先に起こりがちな…という言い方はあれだけど、そんないくつもの山を取っ散らかることなく上手に詰め込んでいます。
甲斐くんの複雑な心情、すごく丁寧に描いてくれていて共感できるからより切なかったです。結局はプライドを捨てて本心を正直に告げることが早道ではあったんだけど、頭では解っていても勇気要るよね。
そしていつのまにか甲斐への想いがとんでもなくでっかく育っていた藤井。先輩は、歳上は、スマートでかっこよくいなきゃと嫉妬心を抑えフンッとしていた時も可愛かったけど(本心が違うことがダダ漏れな分)、そんな余裕が無くなるほど甲斐を愛していることに気付き、こちらもプライドをかなぐり捨てて甲斐に向き合った時はもっともっとかっこよかった。
皮肉なことにそれぞれの当て馬に自分の気持ちを確信させてもらった2人。他にも林さんや料理教室の先生や妹ちゃん、厳しい発言の中にも息子への愛が見える甲斐の父も、この2人の周りにはたくさんのいい人たちがいる。そして2人が彼らの言葉をちゃんと聞ける耳と心を持っていたから、このラストだったんだと思う。またもらいっぱなしじゃなくて、松岡も桐生も2人の言葉で前を向けた(今更だけど彼らは当て馬という言い方は違ったかな、それぞれ恋人いるし)。結果素晴らしい関係だったと思います。彼らも幸せになってほしい。あらゆる場面で温かい涙がこぼれました。最高の続編でした。

最後に落涙だけでなく垂涎の話。
いつも礼儀正しくて良い子の甲斐くんの、Hの時の変わりっぷりはどうなんですかどうなんですかっっ!!藤井じゃなくても悶え狂うわ。こちらのシーンもさいっこーでした!!
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