ヤクザにお風呂で働かされてます。【電子単行本】
」のレビュー

ヤクザにお風呂で働かされてます。【電子単行本】

たかし♂

兎にも角にも、銭湯に行きたくなりました!

2025年10月14日
結局のところ行き着くのは恋愛ものでしょー?くらいのなめた気持ちで読み始めたのですが、思ったよりもずずずっと深かった!ここ20年とちょっと、いわゆるスーパー銭湯的な娯楽銭湯?が市民権を得てカフェと同じポピュラーさで街に存在するようになって。煙突がある「かぽーん」と音が響くようなザ・銭湯が消えていっていることにハッとした自分がいました。小さい頃、おじいちゃんと一緒に週末行ったなー。歩いて5分ほどにあったその銭湯は、まだ番台があって、きちんとコーヒー牛乳も売っていて、着替えを入れるのはロッカーではなくカゴで、横並びで3つの浴槽があって、壁の絵が圧巻で、お湯が熱くて、刺青を入れた方がわしゃわしゃ背中を洗っていて、みなさん静かに目を閉じて浴槽に浸かっていて、、、。そんなことを懐かしさと共に思い出せる作品です!!

恋愛要素のお話は他の方のレビューにお任せして、私はこの銭湯要素を激推しします笑 薪を焚べてフーフーしてお湯を温めていたから煙突か!!と理解できたり、施設もミニマリストの「お風呂入るだけ」の安心感だったり。作品の中でもありましたが、誰をも差別することなく受け入れる銭湯、ビバ銭湯!世界平和と差別意識のない世界が煙突のある銭湯に存在していた!!!

読んでいる途中で、近場の銭湯を検索し、あったー!と歓喜に包まれる、そんな平穏をもたらしてくれる作品だと思います♪♪♪ ぜひおすすめ!
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!