このレビューはネタバレを含みます▼
短編ならではの醍醐味がたっぷり詰まった作品。
無機質な部屋と物々しい拘束具。
初っ端から謎めいた仕掛けと伏線が、フルスピードで駆け抜けます。
主人公ユーリスはどこかの部屋に閉じ込められ、拘束具でベッドに縛り付けられ辱めを受けているという、序盤から過激なシーンで始まります。
ここはどこなのか、なぜ知らない男に閉じ込められているのか、どうして自分の記憶はないのかーー
すべてが謎のまま物語は進むのですが……
すべての謎が明らかになったとき、物語も二人の関係性も最初とまったく違うものになっており、エロもたっぷりでしっかりオチもついているという、まさにお見事としかいいようのない完成度です。
短編は、あらゆるものを削ぎ落しながら、しっかり掴みも山場もオチも盛り込まなければならないので(しかもBLはラブシーンも入れなければならない!)、かなり難易度が高いと思うのですが、この短いページ数でしっかりどの要素も素晴らしいクオリティを保っておられるのは、さすが吾妻先生!
拘束具もエロもすべてが伏線で、それが一気に回収されていくスッキリ感はたまりません。
絶対に読んで損のない作品です。