家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら(コミック)
琴子/TCB/鷹来タラ
このレビューはネタバレを含みます▼
愛情深く育ててくれた母親と死に別れ、引き取られた新しい家族たちにも虐げられ借金のかわりに変態ジジイの侯爵差し出される予定という主人公の14歳からお話は始まります。逃亡の護衛助っ人を得る為に奴隷市場へ。
まぁ、よくある話かなぁ、と思っていたら、ここからが違った。
呪いにより子供の姿にされてしまっていた、(絵本で憧れの)『大魔法使い様』を主人公は運命的に引き当てていた。奴隷?えっ呪い?そして運命ってこんな感じ?出だしから驚かされる。
しかも、呪いが解ける毎に元の姿に近づいてゆく。面白い。
彼は家族の愛を知らずに育ち、他人はおろか自分の生にまでも無関心。そんな彼を主人公は大切に接し、家族に虐げられながらも心の支えに『大好きだよ』と伝え続ける。かつて亡き母が自分に向けてくれた愛情と同じく。隣人への愛→家族愛→恋愛感情と変わってゆく過程が丁寧で、とても心が温かくなった。
“『最愛』に至るふたりの~”の一文に心をつかまれ読んでみたくなった本だが、レビュー通り、コミックから入って良かったと思っている。絵が驚くほど精度が高い。人体のバランス、ポーズの美しさ・自然さ、圧巻です。
ここで出会ったと思って、購入してみてはいかがでしょうか。
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