亜人
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亜人

三浦追儺/桜井画門

私の中で暫定一位の悪役佐藤

ネタバレ
2025年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 能ある鷹は爪を隠す系が好きで、無条件でキュンキュンしちゃうんです。
ラスボス佐藤のあの普通のおっさん感。
このおっさんが?この顔で?!という胸きゅんがあります。

そんな私の個人的好みだけではなく、この作品は、悪役佐藤の存在感が本当に凄い。
悪役の表現って本当に難しいんだろうと思います。
あんまり分かりやすく悪々しく描いていても、説得力がないと滑稽です。
あいつはこんなに強いんだ。悪いんだと大風呂敷を広げても、期待の割には…てなこともしばしば。

それに対してこの作品では、強い・賢い・イカれてる。
純粋な悪役3条件を、高いレベルで、漫画で納得させてくれた。
いわゆる「勝てる気がしない」恐怖を、作者の知能と画力で存分に味あわせてもらいました。なので悪役や戦いに関しては大満足です。
ただ、大きな問題点が・・

亜人とは何なのか。この一番重要な命題を、
博士のタバコから来る過去話、亡き息子の思い出で済ませてしまった。言いたい事も博士に仕事放棄させた狙いも分かるんだけど、梯子を外された感は否めません。
亜人は物質。人の想いは非物質。せめて無から有が生じ得る説を入れて欲しかった。

上記の点で本当は星4なのだけど、佐藤が凄すぎて、今のところ、私の中で暫定一位の悪役。彼の存在がマイナス評価を凌駕しているので星5にさせていただきました。
全体的に面白かったです。
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