このレビューはネタバレを含みます▼
【カストラート】
すっっっごく良かった
短いお話しですが、最初のページから最後のページまでとても完璧に話がまとめられていて感動でした
少年2人の心の描写はほぼないのに、(エミリオは無表情、アルフレドは感情を隠す)開演前に2人が抱擁しそれを離すシーンは泣けて泣けて…
あんな美しくてロマンチックで切ない愛の伝え方あるんですね…
彼らはあそこで永遠の別れだったけど、彼らに永遠の別れはないんですよね。どこまでも美しいお話しでした
【天使の鳥籠】
前作のカストラートであるアルフレドは瞳も存在自体もキラキラしていたのに、今回のカストラートであるミケランジェロの目には光がないのが印象的でした
なんとなく怖いなぁと思ってた
…が!
怖いのはルチアーノの方だったとは…
天才であるがゆえに鈍感なルチアーノに戦慄しました
【レオの結婚】
切ない話が続いていましたが、こちらはすごく温かくハッピーになれる大団円エンドでした
逆に言うと、カストラート特有の切なさとか苦しみみたいなのはほぼ無しです
私は前作ふたつのほうが好きでしたが、でもラストがこのお話しでよかったとも思います
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全編通して完成度の高い一冊で、読み終えたときに「出会えてよかったな』と思う本でした
知らない世界に触れること、知らない世界だから彼らの行動の意味や胸の内を想像するしかないこと、このふたつの作業が私はとても好きです
読んでいる間じゅう、とても幸せな時間でした