ダーティダーリン
」のレビュー

ダーティダーリン

菅辺吾郎

とんでもない幸せなラストに痺れ続けてる

ネタバレ
2025年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ まずは花緒さんが素敵すぎてトゥンクだったわ…
「惚れた男を悪く言われたくなかったら君自身が気をつけなさい」「泣くな、傷つけられるな」って、受けのこと大切にしてくれてる人からしか出ないセリフだよ
受けはすごくいい子なのに変な男にばっかり引っかかって、もっと悪いのはその男のこと嫌いになれないことで、だから花緒さんがスパンと厳しく愛のある言葉を放ってくれたことはほんとにお母さんみたいですごく泣けた。
花緒さんの話はカバー裏にも四コマが載っていてこれもとても素敵です
受け父と花緒さんの育児漫画読みたすぎるなー
ほのぼの子育て漫画にはならなさそうなところがすごくいいなと思っています



さて本編感想↓

攻めが鉄壁の守りすぎんだよ…
あんなに可愛くていい子な受けが泣き落とし(泣いてないけど)してるのにピクリともよろめかないガードの堅さ…
この攻めのガードの堅さが攻めの弱さなのかなとかじぃと攻めの病室の会話の中で知りましたが、こんなに弱い2人がどうくっつくのかな…と心配にもなりました

で、そんな心配をはねのけるくらい、2人の想いが通じ合った時のシーン良かったよ…もう大好きです
手を握ってるのは攻めの方なのに「汚れますよ」って…無意識で握っちゃってあれ?握られてる?握ってる?みたいになってる攻めが可愛いし愛しい
「汚してください」って答える受けも最高なんだよ。最高。

よくある(?)最初だけ汚くて割と早めに職見つけたり身なりを整えたりしてイケメーンになるホームレスものとは違い、この作品は攻めが小綺麗になるのは本当に本当にラストです。そこがまたいい
この話の裏テーマは【汚いと思う自分と向き合い、自分は汚くないと知る】だと思ってるんだけど、自分のことを汚いと思ってた受けに、攻めが「あなたと一緒に汚いことがしたい」っていうのがもうなんての…涙がさ…出るのよ
やめてよ…やめないでよ(情緒はずっと不安定です)

そしてまさかラストの1ページで神作がスーパー神作にレベルアップするとは思わなんだ
攻めと認め合いながら共に行きていくってだけでも十分受けは幸せになってハッピーエンドなのに、受けが引きずってきた過去の恋まで成仏させてくれるとは。
受けが攻めに出会えてよかった。本当によかった
そしてこのラスト1ページを見て、この本に会えたことに私も幸せになりました
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