くちづけは嘘の味
」のレビュー

くちづけは嘘の味

サガミワカ

理屈屋の中で駆け引き感が腑に落ちず

ネタバレ
2025年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 11月土日のBL無料読み企画で、気になっていたので読んでみました。
嘘と本当の駆け引き、みたいなのが好きなんですけど、この作品はもうひとつ「駆け引き」感が自分にハマらず、2巻途中で脱落です。中立の星3。
主人公の「薄情」設定と、作中での「駆け引き」の話運びが、どうしても自分の理屈回路にうまく合いません。バッチバチの騙し合い、って言うには違う感じだし、主人公の行動が薄情サイコパスまでは届かない。なんか腑に落ちないな〜ってなってるところにエロがけっこうな分量で入ってくるので、どうにも置いてきぼり感でした。
主人公、薄情設定の割には加倉井社長にペラペラ相談し過ぎだし、同級生に騙されエピソードでもペラペラ「元詐欺師」相手に喋っちゃうし(それをもとに動く「元詐欺師」の動きも単純さがあってもうちょっと裏読みした動きがほしかった)、なんかこう、しっくり来ないんですよ。「情の薄い頭のいい人」は、もっと自己完結している方が自分の理屈回路に合うし趣味的にも合います。
キャラとしては加倉井社長が一番好きでした。けっこう情がありますよね。
あとは個人的に、食に関わる仕事の人間に「香水とタバコ」臭がするのが好きではないです。
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