このレビューはネタバレを含みます▼
未緒が主要な展開に絡むキーマンとなりつつあるのに、美容室のレセプションという仕事や営業の描写があまりに雑でノイジー。
まず、この規模のお店にレセプションを雇えるところはいまも昔もまずほぼない。
相当繁盛店で常に予約パンパン&超高単価客ばかりとかならわかるけど、14時の当日予約がスッと取れる程度の集客レベルで、どうやら客はセレブ感特にない平均的な同世代(アラサー)っぽいし。
という感じで存在が「?」なのに、馴染みと思しき客と話してる技術者に注意するわ、年上の技術者に嫌がらせするわといった、美容室レセにあるまじき描写。百歩譲ってこのお店が死ぬほど経営音痴でレセ雇っちゃったんだな、と存在は許容したとしても、美容室は圧倒的体育会系で技術者の地位が高い職場なので、こんなレセプション圧倒的地雷。
ただでさえ人件費圧迫する職種なのにこんなんじゃ、いないところで「どうやって辞めてもらおう…」って会議されるレベルの仕事できなさに見える。
作者にとっちゃ職業なんてただの設定で枝葉と思ってるのかもしれないけど、そういう描写の雑さが感情の動きの共感できなさ、無理やり感、ご都合主義っぽさにも繋がってる気がする。