たくらみはやるせなき獣の心に
」のレビュー

たくらみはやるせなき獣の心に

愁堂れな/角田緑

たくらみシリーズ3作目関西に衝撃が走る回

ネタバレ
2025年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ3作目です。前回のラストにはとうとう3日に1回の出勤になってしまった高沢さん。それもこれも、ボディガードにも関わらず櫻内の弱点として狙われてしまったからなのですが、高沢さんそこのとこわかってるんだか、わかってないんだか…不器用な上にマイペースでもあるんだよね。今回は、そんな高沢さんのことがわからなくて、櫻内さんもちょっと困ってるっていうか、もっと自分に気持ちを向けて欲しくてあれこれ試してる途中みたいな、そんな感じです。
やっぱり、西村さんに抱かれた件は2人の間でいつか問題になると思ってました!私は、攻めがお前はお前だよって高沢に言ってくれて、傷ついた直後にこの話題を取り沙汰しないでいてくれていたこと、それ自体が優しいなあーと思いましたね。でも、西村との関係は今後2人の信頼関係すらも左右する大問題なので、ハッキリさせなくてはいけません。今度は邪魔させないよ、お前も人を撃てないとか言ってらんないよ、って優しく言ってくれるの攻めとても優しくて、ヤクザとは思えないんですが、どうですか?普通、頭ごなしにアイツは殺す、わかったな?で終わりでしょ。なんなら、西村とっ捕まえて、お前が殺せくらいのこと言われてもおかしくないんだよ。この社会ではそれがお互いへの信頼というか、忠誠を誓う儀式ですらあると思うんだよな。ただ、高沢は外注ボディガードなのでその辺攻めの匙加減一つ。御心一つでなんのその。出会いのシーン、ボディガードなんてやらないって言ったら即平手打ちしてきた攻め思い出してみ?本当はこの2人の関係ってこうなんだよ。櫻内が高沢に惚れてるから甘やかされてるんだよ。それを高沢にはわかって欲しいというか、どういう理解でいるのか知りたい。
高沢、三室教官に言われた俺は不能だ宣言もへ〜そうなんだーってめちゃ素直に聞き入れてるし、んなわけないっしょ!(クソデカボイス)って思ってたら案の定ですよ。三室教官のあれは、ちょっとしたイタズラというか…味見って感じがした。うん。あれは味見だね。金子さんという可愛いパートナーいるのになんてこと…
西村との関係は、おまけのショートに全て書いてあるよ。罪シリーズのごろちゃんと里見さんくらいもどかしいよ。そんで、櫻内の意外なほどの嫉妬深さ。西村、三室だけじゃなく、早乙女にも殺意感じる瞬間あるとかなかなかに余裕ありません。この2人の関係から目が逸らせないよ!
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