九龍ジェネリックロマンス
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九龍ジェネリックロマンス

眉月じゅん

想起、妄想がとまりません

ネタバレ
2025年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 過去に短期間ですが香港映画(トニー・レオン出演作中心に)を観ていた時期があり、1人で盛り上がって自己完結していましたが、こちらの作品では香港の九龍を舞台にしており、忘れてしまっていた引き出しが開かれたような懐かしい気持ちになりました。

始めの数巻は、謎が膨らんで「分からない」で頭がいっぱいになりましたが、読み進めるうちに登場人物たちが解明していってくれてそういう話だったのか!と心を打たれました。クリストファー・ノーラン監督のある作品を観た時に似た高揚感があって、圧倒された記憶が甦りました。

5巻で工藤さんが『田園』(玉置浩二)を熱唱していましたが、工藤さんの魂の叫びのようで見応えがありました。もし令子さんが歌うならどんな歌がいいかなと思い、妄想になりますが
『どんなときも』(槇原敬之)、『私以外私じゃないの』(ゲスの極み乙女。)、『長く短い祭り』(椎名林檎) を思い浮かべました。(1個人の独断と偏見です🙏)

見所たっぷりで余韻の残る、素敵なマンガに出会えて嬉しいです。
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