このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな温泉を口実に月一回だけ逢瀬をする石田と木村、20年変わらずこの関係を続けてる2人の甘く優しいお話。
少しツンデレで繊細な木村と朴訥として包容力高めの石田。
世間にバレたくなくてこれ以上密な関係を望まない木村に合わせ、といってもお互い了承した上でこの特別な関係性になった2人。
普通であればオープンにしたり、なんなら同棲したりするだろうにそうはならない。
何故なら2人がお互いをとっても愛しく思っていて、尊重し合ってるから。20年の間不安やすれ違いもあったかもしれない、でも今の2人には月一回のこの時間が人生で一番意味があって幸せな瞬間なんだなと。
物語は終始2人しか登場しません。
彼らにとってこの瞬間は世界に2人だけなのかもしれない
ソノオ先生はこういう愛しく芯のある中年を描くのが本当にお上手で素晴らしかったです