ホワイトライアー【単行本版】
」のレビュー

ホワイトライアー【単行本版】

芹澤知

素直にも強欲にもなれず…なふたり

ネタバレ
2025年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 若手人気俳優,22歳陣ノ内大河✕美容師,28歳白石慧の再会ラブ。
ふたりのどちらも感情表現が分かり辛いかったようで突っ込みところが多いの感想もあり、完全に私なりの解釈になりますので、解釈違いはご理解を。

大河が初めての撮影でのヘアメイクが慧でした。
私はその時点で大河は一目惚れしていて「またね」のセリフは全て慧に向けたもので、初恋の気持ちだけを胸に慧の名刺をお守り代わりに、いつか何処かで会えたら、と思って俳優業をしていたと思います。

そこで再会の時がきたけど、若さ故の不安定さと、余裕な大人ぶって「おともだち」してたんだと。

慧は過去のダメンズほいほいの経験から臆病になっているようですが、どちらかと言うと、もうすぐ29歳と言っていたことから、大河はまだ若いので芸能人だし、これからの可能性を潰して欲しくなく足がすくんでいたのかな、と。

要はどちらも相手ことを想い過ぎて素直にも強欲にもなれず…欲しいものを欲しいと言えず。
だったと察しました。
大人ぶってしまった大河と大人が故に素直になれないこじれた慧。
ここらへんは私がもう貴腐人の年齢なのでどっちの気持ちも分かるよ、な読み解きです。

それぞれの行動が心理描写や感情描写がすっ飛ばされている部分が多く、読者に委ねるってところが多かったので、そこで評価が分かれてしまったのではないでしょうか。

最後の青ノ島のシーンは好きです。
大河が自分が形成された場所で、好きな景色があるから。
役じゃないホントの自分を見て欲しかっただけの気持ちは少年の時のままな、未熟な男子。
気持ちと行動がちぐはぐなのは若さ故だな、と思う。
切ない、両片思いが私は好きでしたよ!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!