閣下もいい加減、庇護欲まみれですね!?
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閣下もいい加減、庇護欲まみれですね!?

みやしろちうこ/yoco

作者様+ジャケ買い✨

ネタバレ
2025年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 外して悔いなし!自己責任(笑)
結果、新刊自動購入決定しました。

↓↓↓ 完全にネタバレです。

白く儚げな容姿に反して、健康優良児で、前線で戦いたい漢のデイル(受け)。
黒く見えるほど濃い赤色の角と髪を持つ、垂れ目垂れ眉の美人リランド(攻め)。多数の肩書を持つ上級鬼族。

世界設定はイギリス。軍隊。
鬼族は20〜30歳の頃に、血湧き肉躍る戦闘本能に囚われる。本能に従い入隊し魔物と戦う。

鬼族は角の本数や色で寿命や魔力が決まっている。
白色は、病気や怪我を負い死に往く者の色。
鬼族は情に厚く仲間思いで、デイルの白色は本人の意思とは関係なく過剰に庇護対象とされる。
デイルは、そんな周囲の想いを無下にはせず受けとるという処世術を身に着け、モヤリながらも自分との折り合いを付けている。
リランドも庇護したいという強い欲求に駆られるも、戦いたいというデイルの思いを尊重する。

リランドの庇護欲求は恋愛感情へと発展し、二人は愛人契約を結ぶ。(愛人契約については割愛します)
愛人になるも気持ちは発展途中のデイル。
デイルの気持ちが育つのを待ちつつ、関係の進展は待たないリランド(笑)

鬼族が戦うのは主に冬。
並行世界の人間界では文明の発達とともに温暖化が進み、温暖化が進むと鬼族の世界では冬の寒波が強まる。
寒波は、魔物、魔狼となって襲いくる脅威。
その魔狼達を、日々訓練した身に魔力を巡らせ、身体強化し肉弾戦で戦い屠る鬼人と、魔法を使い魔狼の指揮官を屠る上級鬼人。
リランドの魔力は炎を纏った赤孔雀。

年々強まる魔狼達との戦い。
魔狼と力も互角で接戦が続く中、リランドが魔狼の指揮官を屠る為に魔力を振り絞る。
物語終盤、魔狼との熾烈な戦いの最中にデイルは、リランドへの想いを強く自覚すると同時に覚醒する。
白く儚く、折れた角のため赤鬼になれない鬼ではなく、生来の白鬼。
鬼人から魔力を奪い取り他の鬼人に与える。恐るべき稀有な能力を持つ上級鬼人として。

と、ほぼ語ってしまいました(笑)

しかし、物語はこれからです。
愛人から愛妾、公妾、最終目標は結婚。
リランドの想いは確定していて、デイルの気持ちが追いつかない(笑)
二人の関係もデイルの力の事も、まだまだ語られていません。
次巻が待ち遠しいです。
とは言え、本巻だけでも十分完結していますので、安心して購入してください♡
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