このレビューはネタバレを含みます▼
トップエリート同士のほのぼのエチエチなお話。
1巻を読んでいる時はこのままゆったりな2人のお話で進んでいくのかなって緩く読んでいたのですが、2巻目、この先どうなってしまうのという場面で、一コマの絵でストーリーの空気が変わる瞬間を味わってからはストーリーの先が気になって気になって…あっという間に10巻まで読み終えていました。
とても面白い作品です。
円谷は過去に切なく苦しい体験をしている事もあり、自分とは真逆の太陽のように明るく眩しい完璧な尾崎が同じ職場というだけで比較されていたので、彼を苦手に思っていました。そのせいか1巻目で殺伐とした感じの円谷の表情がどこか魅力にかけていましたが、尾崎と付き合うにつれ愛らしい綺麗な人に変化していくの…とても良い…。そして酔うと大変エロくなるの必見です…堪らないです。
たらしの尾崎が、実は男らしくカッコよく凄く優しいので、円谷をピンチから救う姿にはゾクゾクします。
円谷が尾崎を好きじゃなかった時間を好きな時間で埋めたいって思うシーン…思い出してニヤけてしまいます…尾崎とてもいい男です、惚れる!
円谷の誕生日…尾崎と幸せな時間を過ごしている円谷は尾崎を喜ばせたい気持ちでいっぱいになります。なのにいつもそれ以上に返ってくるので尾崎にちゃんと返せてるのか気になり…それを察した尾崎が「貸し借りじゃない」って…円谷は自分が欲しいのは指輪やプロポーズの言葉ではなく、こう言う時間なのだと涙するシーンとても素敵でした。
尾崎両親に円谷が「最後まで一緒にいます、、何があっても」と言ったのを聞いて、「スキ、愛してる」を今まで山ほど言ってきた尾崎が円谷にだけは上手く言えないと悩んでいると「そんなに強く抱きしめなくて伝わってきますよ」と伝える円谷の愛がとても愛おしかったです。
尾崎父に子供も産めない相手と一緒になると言う事は親を捨てるのかと問い詰められた尾崎が「円谷の為に親を捨てます」と言い放ちますが、ただ親を捨てるだけじゃなく円谷と一緒に生きていく事で両親はもちろん周りの人達をも幸せにしてしまうの本当に愛おしいです。
これからも笑顔なんだろうなって幸せな気持ちになります。
そんな二人のはじける笑顔いっぱいの10巻ラスト幸せしかありませんでした。
この作品に出会えて良かったです。