名前のない病気
」のレビュー

名前のない病気

宮川サトシ

怖くて考えさせられる

ネタバレ
2025年11月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 30年もの間 実家に引きこもっている作者自身の兄を描いた作品。
長男さんは引きこもりになる前からなんらかの精神的な問題があったのだと思う。でも受診する意思のない大人を病院に連れて行くのは困難だ。事態が悪化して本人や周囲が傷ついたりしてはじめて医療や福祉や警察の介入ができるのだろう。それまでは家族の問題として対処するしかないのだろうか。家族にも長男を周囲に隠したい気持ちもあったかもしれないしどうすればいいのかわからなかったというのもあるのだろう。
家庭環境が作者の性格や考え方に影響を与えてもいるし、もちろん家族全体に暗い影を落としている。どの時点でどうすれば良かったのか、精神的に問題のある人や家族が生きやすくなる方法はあったのか、今現在社会問題となっている大人の引きこもり問題のいい解決策があるのか、色々考えさせられる作品です。
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