『わたしのうつくしいひと』が実質的表題作




2025年11月28日
198ページ。
表題作ではなく、『わたしのうつくしいひと』がかなり良かったです。本の約半分を占めており、なんでこっちが表題じゃないのという気持ち。収録順はこれが合ってるけど表題は『わたしの〜』にしようよー!
BLである必要性はあまり無く、むしろ若干の不自然さがある……ものの、劣等感であるとか、生まれもってのどうしようもない境遇とか、見た目とか、主役二人の対比と同一の描写がバチっとはまっていて良かったです。この先に幸せはあるのかい?というギリギリの均衡。
もう一つ良かったのが、主役生徒の小学生時代のいじめの顛末。いじめっこの家庭環境がチラ見えしたことで、いじめっこのリアリティが増して鮮やかでした。
先生がどうして教職を選んだのかがよくわからなかったのが、個人的に惜しいポイント。そこが描かれていたらもうひと歪みの実感が得られたかも。
マンネリに刺激を、とか、性癖というだけで説明できるような、単純な「NTR」ではない……どうしようもなく絡み合うバランスでの二人のつながる形、イヤ〜な感じでなかなかの満腹感でした。
〜〜〜〜〜
他に収録されている読切作は、テーマアンソロジー掲載作ということもあり、ストーリーではなく性癖を楽しむ感じの作品。自分は性癖そのものにはさほど興味がないので、基本星3。この作者さんは割と性癖そのものが好きなのかな〜という印象で、描かれているものが全体的にねっちり濃いです。
ただ表題作(2話)は個人的倫理観に抵触しており、不快でした。ピュアって言うより知的ボーダー感ある「みぃ」を利用して弄ぶだけの話。こういうボーダーっぽい子を「本人がいいって言ってんだから」みたいに利用する……実際に起きがちな事態であり、だからこそ唾棄します。
表題作ではなく、『わたしのうつくしいひと』がかなり良かったです。本の約半分を占めており、なんでこっちが表題じゃないのという気持ち。収録順はこれが合ってるけど表題は『わたしの〜』にしようよー!
BLである必要性はあまり無く、むしろ若干の不自然さがある……ものの、劣等感であるとか、生まれもってのどうしようもない境遇とか、見た目とか、主役二人の対比と同一の描写がバチっとはまっていて良かったです。この先に幸せはあるのかい?というギリギリの均衡。
もう一つ良かったのが、主役生徒の小学生時代のいじめの顛末。いじめっこの家庭環境がチラ見えしたことで、いじめっこのリアリティが増して鮮やかでした。
先生がどうして教職を選んだのかがよくわからなかったのが、個人的に惜しいポイント。そこが描かれていたらもうひと歪みの実感が得られたかも。
マンネリに刺激を、とか、性癖というだけで説明できるような、単純な「NTR」ではない……どうしようもなく絡み合うバランスでの二人のつながる形、イヤ〜な感じでなかなかの満腹感でした。
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他に収録されている読切作は、テーマアンソロジー掲載作ということもあり、ストーリーではなく性癖を楽しむ感じの作品。自分は性癖そのものにはさほど興味がないので、基本星3。この作者さんは割と性癖そのものが好きなのかな〜という印象で、描かれているものが全体的にねっちり濃いです。
ただ表題作(2話)は個人的倫理観に抵触しており、不快でした。ピュアって言うより知的ボーダー感ある「みぃ」を利用して弄ぶだけの話。こういうボーダーっぽい子を「本人がいいって言ってんだから」みたいに利用する……実際に起きがちな事態であり、だからこそ唾棄します。
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白湯 さん(女性/-) 総レビュー数:1件
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shikimi さん(女性/50代) 総レビュー数:485件
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