このレビューはネタバレを含みます▼
む!良質な少女漫画。中学時代、美澄(みすず)は絡まれている学生を見過ごせず、勇気を出して助けに入る。その行動が報復を招き、喧嘩から抜け出せない日々。噂は広がり、誰も美澄に近寄らなくなる。
人助けしてぼっち…。
友人にも危害が及び、更に心を閉ざす美澄。
高校入学後も、危険な状態から抜け出せない美澄はここでもひとり。耐えても逃げても終わらない理不尽さ。人との距離を恐れる理由が伝わる。
漫画が丁寧で描写が上手い。集中して読める。
…そして北原登場!イケメンで成績優秀な人気者。北原も絡まれ困っていた(治安悪いな?)。助けてくれた美澄に話しかけるようになる北原。周りから嫌われた人と仲良くする人は少ない。自分も経験した。誰も寄って来ない。
北原の、モブを黙らせた「これからなる予定」。こんなん泣く!!
傷付いた野良猫を手懐けるように優しく、ときにしつこく(笑)近付く北原。でも傷付いた人って素直に優しさを受け入れられないんだよね。
シリアスにモノローグかます美澄に雑な手当をする北原。傷を撫で続ける話ではない!
美澄は「嬉しい!友達が出来た!」でなく、「この人まで巻き込むかも」
3話も扉絵をゆっくり回収。「喧嘩売られたら怖くないのかよ」に対して北原の「わかんない」…ん?単に怖い目に遭ったり、嫌われる怖さを知らない優等生?話変わるな?
だけど北原、鉄パイプで殴られたのに美澄を守る。痛みを知ってなお立ち向かう。北原〜(泣)猫を守る飼い主にも見える。「怖くないか」と聞いた美澄だからきっと怖かったよね。守って貰って嬉しかったよね。
ところで美澄って北原の救いにキュンしてるけど、北原は美澄の腹チラとかエロ顔にキュンしとるな。
「この人なら大丈夫かもしれない」と思えるまでの時間は現実では長い。実は誰よりも安心できる場所を探している少年。
北原は「俺だけがわかってる」ではなく、普通に友人に紹介する。「この子、いい子だよ」と説得するより先に「俺の友達だから一緒に食べよう」と自然に輪の中に入れる。理解者って、相手の名誉回復をしてくれる人じゃなく普通の日常を一緒に過ごしてくれる人。スパダリの原石がここにいます!
一人が信じてくれたことで、世界との繋がりを取り戻していく美澄。「この人は離れていかない」
出会ったことで世界が変わる。美澄だけでなく北原もね。出会わなかった人生と、出会った後の人生は絶対違う。