桃源暗鬼
」のレビュー

桃源暗鬼

漆原侑来

リアリティに欠ける

ネタバレ
2025年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ オリジナリティ云々よりも、展開が早過ぎるのと心理描写が浅いのが気になった。端的に言ってリアリティがない。
一巻をざっと読んで、「普通の人だと思ってたら実は鬼だった」という衝撃・落差とか、「父親を傷つけてしまった後悔」「目の前に居たのに救えなかった情けなさ・歯痒さ」が全く伝わってこない。そこがミソなのに。「突然鬼だと言われて受け入れられるかよ!」みたいな葛藤がもう少し続いてもいいし、親を殺されて即「復讐してやる!」みたいな心理に移行するのではなく、「俺が鬼…!?父親が死んだ…!?」みたいな茫然自失の期間を挟んでも良い。
例を挙げるなら冒頭七ページあった後に即トラブル(車が突っ込んでくる)は早過ぎる。学校を退学処分になるようなキャラならば、情に厚いけど人のためなら周りが見えなくなるとか、目的のためなら周りに被害を与えても構わないとか、とにかくカッとなりやすくて思ってもないことを言ってしまうとか、それなりの性格的な裏付けが欲しい。
作画、構図などはそこまで気になる点はないが、鬼の角の生え方が気になる。髪の中から生えているように見えない、上から落書きのように足してあるように見える。
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