コールドゲーム
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コールドゲーム

和泉かねよし

詩的でリズムのあるセリフ う~ん好き♥️

ネタバレ
2025年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 和泉先生の作品を読むのはこれが初めてです。
セリフが詩的でリズムがあり、演劇っぽいなという印象。

スミレとアーサーの初顔合わせシーン
 無感情を冷静さと勘違いしている空っぽの人形
 だが喜べ この国は魔界だ
 ありとあらゆる魔物をおまえは見るだろう
 踏みつけられ 振り回され
 嫌でも生きようとあがく地獄が待っているぞ
う~ん好き♥️

舞台はE国との事だけど、読んでいると昔見た映画、『ブーリン家の姉妹』や、『ブレイブハート』(スコットランドの英雄の話)や、シェークスピアものを思い出す。6人の王妃、アーサーという名前、騎士、ドラゴンなどなど、中世イングランドの歴史と文学の要素が盛り込まれたファンタジー作品。
映画では権力闘争ものは血やら色やら生臭くなるものだが、この作品は少女漫画らしい明るさと救いあって読みやすく、面白い。

糞女アンが可愛くて(語弊)いい。愚かだけど、アルナを守ろうとしたカミラの話、クリスティナの結婚の話も良かった。中でも一番好きなのはアーサーの子供時代、僕のドラゴン ヴァリーの話。

優しかった兄の豹変にアーサーは驚くが、兄の立場から言えば、異母の弟。王位継承権を持つアーサーは敵対勢力と結び付き、将来の政敵に成り得る存在。
敵か味方か。生まれ落ちた場所、国・家・立場でそれらはすでに決まっていて、個人の想いだけでは埋められない溝がある。
そんな時代、世の中で、立場を越えて溝の上で手をつないだヴァリーとアーサーの友愛はあまりに尊く、感動的だった。

歴史に残る偉大な王の物語。そしてその恋の話を、今後も期待して読んでいきたい。
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