「悪役令嬢ルートから解放されました! ~ゲームは終わったので、ヒロインには退場してもらいましょうか~
」のレビュー

悪役令嬢ルートから解放されました! ~ゲームは終わったので、ヒロインには退場してもらいましょうか~

みなと/吉たか結衣/霧夢ラテ

ありふれた悪役令嬢モノの中でコレは新しい

ネタバレ
2025年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 数多ある「悪役令嬢」モノを読んできましたが、ここまで角度の違った表現の作品は初めてで、前のめりで読み進めました。
基本の乙女ゲームを俯瞰して、強制進行させる「システム」なるモノが存在する世界観。
そしてそのゲームは、ヒロイン役「ファルティ」が「大団円ルート」の王太子妃になり“幸せな時間を過ごすこと”が最終目標であった為エンディングを迎える。
エンディングを迎えたゲームは全ての強制力を失い〝リアル〟に戻るのだという事で、
行動や精神を支配されていた悪役令嬢役の、本来のヒロイン「ルピア」が自我に目覚めるところからこの物語の本筋は始まります。

自我に目覚めたのはゲーム実行者「ファルティ」を除く全ての人のようで(文句を言ってくる男爵令息たちは、後に公爵邸まで乗り込んできたりはしますが・・)国王や王妃も何故婚約破棄を認めたのかと、我が身を疑うという展開。

陰影のあるホラーな顔の表現がレビュアーさま方の間で多く語られていますが、
私はこの表現は作品にマッチしていて、悪意を表す最大限の方法ではないかと受け止めています。

3巻まで読了。
全方向で賛辞を送る程好印象ではありませんが、この新しい角度からの悪役令嬢のお話がどう帰結するのか見届けたいです。

5巻読了。
物語の中で主人公「ルピア」が言います〝人に叶えてもらう願いなど本当の願いではない〟
苦労して努力して掴み取るからこその喜び・・・現在社会の中でも言い当てられるコトかもしれません。
『システム』と対峙したルピアも自己が強く、ちゃんと自分がありました。
自国に愛想を尽かした家族の反撃が始まるようです。
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!