このレビューはネタバレを含みます▼
まだ小学生なのに、周りより要領が良いために学校生活に飽き飽きしていた清水くんが、感受性が高すぎる『危険なヤバい奴』な信楽くんの才能に惚れ込む話。
2人が劇的に出会うわけではなく、もともとヤバい奴として学校で有名人だった信楽くんとは、清水くんは距離を置いていました。
自分のような優秀で恵まれてる人間は、信楽くんのようなヤバい奴と関われば傷つけてしまう。と傲慢なのか思いやりなのかわからない不思議な思考回路で、信楽くんとは関わらないようにしていました。
しかし、図工の時間に信楽くんが作った作品を見て衝撃を受けます。その作品が評価されなかったことも、信楽くんがその作品をぞんざいに扱ったことにも。
もんもんとしていた清水くんは、ある出来事がきっかけに信楽くんとの距離が急激に近くなります。
そうしたらもう止まらない。
『危険なヤバい奴』の信楽くんをも引かせるほど信楽くんの作るものに夢中になり、周りは本当は清水くんってヤバい奴なんだ....と評価がシフトしていく。
信楽くんは、自分と母親と親戚だけだった世界に飛び込んできた清水くんに最初は怯え、拒絶することもありますが次第に呆れ、受け入れていきます。
ズレたことをするけれど、常に自分を尊重する清水くんに信楽くんは心を開き、自分の世界に清水くんも入れていくようになります。
他から見れば異常な清水くんの執着は、否定され続けてきた信楽くんの心を確かに動かしていると胸が熱くなります。
2人の友情が中学、高校、大学と成長する中でどのような形になるのか気になります。