NIGHTS BEFORE NIGHT
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NIGHTS BEFORE NIGHT

ナツメカズキ

ただ愛してた

ネタバレ
2026年1月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒズ・リトル・アンバーで時雨と雪鷹を知り、最初はこの2人同一人物かと思って読んでいたのですが、なんか源慈に対する態度が違うな??と思ってよく読んだら別の人物でした。そして、この2人は兄弟でした。スゴイですね、ちゃんと兄弟って感じします!
そして、時雨さんはもう死んでました……
時雨さんが生きている時の話でも読めるのかと思っていました。悲しかった…ヒズ・リトル・アンバーで時雨に一目惚れしてナツメカズキ先生の著作は全て買いました。それぐらい時雨のこの飄々としてる感じが好きで、もっともっと生きていてほしかった。
ゲイバーのオーナーの春。雪鷹を見ると兎にも角にも時雨がチラついてしまう。不眠症の春。そんな春を眠らせようと雪鷹はさまざまな方法を試しますが…
最初は時雨さんありきでの購入でしたが、雪鷹もかなり良い男でした。タバコを吸う横顔とか、鶴を折って見せる姿なんてもう兄に瓜二つ…。春さんマジで時雨のこと好きだったんだなって思う。こんなプライド高そうな人が、自分から抱かれてみたいって言って誘惑することまずないような気がしたので。時雨は気まぐれなのかなんなのか、その後も面倒見てくれるし、なんだかんだ関係は続きます。
でも、時雨も本当に大事なものは、このままだといずれ傷つけてしまうことがわかっていたから、最後には手放したのだと思う。春さんしかり、雪鷹しかり。いつか、壊されてしまう前に。
だから、シロと一緒に街を出て、この世界から足を洗おうとしていました。きっかけは春かもしれないけど、最終的な決断を下したのは時雨だし、なにか確たる言葉がお互いを縛るような関係でもなく、どこか曖昧。言葉はあまりにも無力で、時雨は春を道連れに地獄へ行く覚悟もなかった。春は多分、着いてこいって言われたら、どこまでも着いていったと思うんだけどね…シロと生きてこの街を出ていたら、時雨は春の面影を重ねながらシロとよろしくやってたんだろうな。なんとなくそれがわかるから、春としては何重にも輪をかけて時雨さんに置いていかれた感じではないかと思う。
雪鷹は意外と繊細な春さんを支えてあげてほしいよ。これからも組のゴタゴタあると思うけど、春さんのために死なないでくれ。あと、月守が意外と面白いキャラだったのでもっと出番欲しかったかな!
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