このレビューはネタバレを含みます▼
やっぱり えむ先生のファンタジーは大好きだ~。
ジャンルに絵柄がぴったりなんですよね。既刊からの先入観かもしれませんが。
家族のみならず、村ごと壊滅させられた恨みを10年間抱き続け、憎しみを生きるエネルギーにしてきたオンブラ(攻め)。
だからこそ、正にその相手(受け)が目の前に現れたときの殺意たるや、それは抑えようが無かったんだと思う。
いやいや「裏切られた」って言ったって相手は当時幼い子供だったんだし、本人は何も知らなかったってことぐらい分かるじゃん、って思う人も多いようですが、そこはオンブラも子供だったから 凄まじいショックと絶望感で思考が追いつかないのは仕方ないし、10年間も憎しみを育て続けちゃってたからどうしようもない。
しかも大好きな相手だったしね…。
可愛さ余って憎さ百倍。
その強大な憎しみが愛情に変わったのが急だった という感想をお持ちの方もいらっしゃいましたが、いや~、絶対にずっと好きだったんですよ。10年間忘れなかったのは、好きだったからこそもあると思うんですよね。
だからこそ、イザとなると手にかけることが出来なかった。
また、シリウス(受け)があまりにも純粋すぎて不自然、というコメントも見受けられましたが、作者様があとがきで書かれています。
周りの大人にとって扱いやすい素直な子になるように教育された、って。本当にシリウスの純粋さは天使のよう。
でも、両親のことでトラウマはあるはずだから、隠してるだけで強かさは持ってるに違いないんだけどね。
それにしても、憎しみを糧に山で雄々しく生き延びてきたオンブラの、その見た目と言動の粗野なこと!
でもかっこいいし色っぽいんだよなぁ~!
シリウスはオンブラが昔のあの子だとは気づいていませんが、その頃の憧れもあって惹かれるのは自然に感じました。
自分が出来ないことを何でも出来ちゃう人は頼もしいし、母親の影響もあって自由に憧れがあっただろうしね。
読みながらそういう想像が出来るくらいには沢山の情報が散りばめられているので、特に違和感無く物語に没頭出来ました。
実際、一冊分以上の読み応えでしたし、2人が結ばれたときは大興奮!でした!
ほんとに絵が綺麗で、それだけでも説得力が増し増し!
キスだけでも「おっほ~♪」ってなります!