税務職員の美酒(うまざけ)
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税務職員の美酒(うまざけ)

新田祐克

酒屋跡継ぎ2人、酒造りも恋愛も面白い✨

ネタバレ
2026年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 攻受は幼なじみ。大正7年に未成年に対する禁酒令が発令され、子供だった攻が受と飲む為1本だけ家の酒をくすね、政府の調査で大騒ぎに。それが子供だった2人には大きな影を落とし、攻は放蕩息子、受は酒屋を取り締まる側の税務官吏になり、攻の家への調査官として受が里帰りし2人は再会しますが…。

受が税務官吏になったのは取り締まる側になれば、調査に入っても昔のような無茶は自分が止められると思ったからでした。
攻は女遊びで放蕩息子に見えてその実、全国の酒を飲み比べて地道に勉強。攻も腐っていたのは父に現場で酒造りをする杜氏(とうじ)になるのを反対され、経営を継ぐよう言われたからでした。
受の里帰りを機に両家の父が息子達を心配し、それぞれ相手の息子へ望みを託します。受の家は和解成立も攻の父は息子の決意を甘く見て突っぱね、それを機に攻は杜氏になる覚悟を示すべく農家に弟子入り。(この時代の酒屋は、冬の閑散期に農家を兼ねる杜氏が部下を引き連れて住み込みの請け負いで作っていたそう)
1年が経つ頃受が攻の元へと会いに行き…。

この作品の推しポイントは幾つもあって、
①1巻ではプラトニック:攻が杜氏への決意と共に受と恋人に。けれど覚悟を示すべく、結ばれるのは自分が何か成し遂げてから(←曖昧(笑))とキス止まり!
②ツンデレ受が案外素直:自分から告白(と受け取れる発言をする)し、攻の言動に右往左往して可愛い!
③受の恋心:酒造りで米が発酵し発熱する過程とかけるように表現してて萌えます〜
④恋人になってから:女人禁制の酒蔵になぞらえ、受は攻に女性清算を告げ、攻も受以外はいらないと誓いを立てる
⑤…とは言ったものの受が焦れる:キスを反芻しては仕事に身が入らなかったり体が熱くなったりして、攻の誘いを受けた時最後までしなかったのを後になって後悔(笑)

他にも両家の父・攻お気に入りの芸姑・攻の家の杜氏と皆いい人だったり、酒造りでは「酵母=母=女」で作品全体を女性が締めてる感があったり、前半だけで色々盛りだくさんがサラッと織り込まれてます。
そして後半、農家弟子入り中の攻に会いに行った受が酷い目にあい(凌〇とかではない)、結果として攻は実家へ戻ることになって2巻へ…になるのでした。

これは攻が1人前になり、2人が結ばれるまでは必読です!応答や展開も意外性があって面白いので、お勧めできる作品だと思います?✨
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