違国日記
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違国日記

ヤマシタトモコ

アニメが良すぎた

ネタバレ
2026年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ アニメから原作導入。アニメが良すぎた。世界観も絵も音楽も。原作のちょっと鼻につく作者の小賢しさ感がアニメでは綺麗にして見やすくなってる。深い心理描写の一方で学生達の話し方等のガラの悪さ、なのに年齢にそぐわない高校生がそこまで理解してるのか?と思うような描写。急に幼くなったりアンバランス。でも作家や物を作り出すクリエイターしか分からないような考え方や意見がすごく分かる人は崇高で分からない人は置いてけぼりという読者を分ける感じが少々読者に優しくない随分傲慢な描き方だなと。槇生は孤独という割に友達が多くやたら周りに理解して貰えて不公平。尽くしまくる深町くんもいて寂しがり屋の朝が可哀想に思った。

叔母として姪を引き取るなら真っ当なことを言ってる一方でもっと常識を学べよと思う側面もあり槇生が人を尊重しているけれど人に全く期待しないから、そこが返って周りには楽な寄木のような存在になり、妙に人気があるということなのかも。朝を尊重し大事に思う気持ちの一方で両親が突然いなくなった朝の大丈夫を額面通り受け取らず小説家をやる想像力があるならもっと寄り添ってあげてと単純に思った。槇生は普通のことが出来ず高校生の頃の学校の机の中もぐちゃぐちゃ、テーブルの書類も床に勝手に落とす。それを片付けず姉に捨てられたら文句を言い没交渉。あたかも姉が悪者みたいに描いてるが姉の気持ちもわからんでもない。そんな姉がそんな男をなぜ選び、入籍を拒まれ内縁の妻として朝を生み溺愛して、きっと姉は納得の人生ではなく思い通りに出来る男を選んだはずが肝心なところで思い通りにならず、でも母としての喜びとやはり娘の朝も思い通りにしたい支配欲と自分が得られなかった自由と、実は売れっ子小説家となった妹の槇生に対して誇らしい気持ちが母として娘にはそれも自分の勲章のように振る舞っていたのかもしれない。
結局、死ぬときはどんな立派な人も凡人も等しく死は訪れてしまう、人生なんてそんなもん。だから生きてるうちに自分の好きに他人に縛られずに生きることを命題に凄い複雑怪奇に描いた作品かもしれない。何より深町くんという大人の男性の色気を描くのは途轍もなく上手いなと思い諸々考慮の星4としました。アニメは声優さんがハマりまくって特にOPのTOMOOさんの楽曲が泣けてくるくらい素晴らしい。今期覇権を握るアニメと絶賛されてるだけのことはあります。
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