このレビューはネタバレを含みます▼
前作も泣けましたが、続編であるこちらも号泣必至です。
主人公は、前作でも登場した防衛省職員の柴田と、彼に恋心を抱くイキガミの滝。
物語は、柴田の過去から始まります。
防衛省のエリートコースを邁進していた柴田でしたが、ある日異動を命じられます。
その理由は、健康診断でイキガミのドナーであることが判明したからでした。
初対面で柴田に一目惚れしてしまう、パートナーのイキガミ春人。
そんな春人を、自分の職務上の成果に利用しようと考える柴田。
しかし、春人から好意を向けられるうちに、柴田の内面も少しずつ変わっていきます。
そんな時ある出来事が起こり、それ以降柴田は春人の気持ちに寄り添えるようになりますが、春人は大きな心の傷を抱えるようになります。
春人は自分が生きているうちに、柴田に自分にでき得る限りの愛を示そうとします。
この時の春人の心情を思うと、泣けてきます…。
愛を誓い共に過ごし、本来ならば幸せなはずなのに、精神的に追い込まれ塞ぎがちになっていく春人。
それを複雑な想いで見守る柴田。
そんな時、2人にとってあまりにも残酷な出来事が…
涙を流しながら、初めて「好き」という言葉を口にする柴田。
しかし、それはもう遅すぎたのです。
それ以降、柴田の生きる目的となったのは、自分から春人を奪った政府への復讐でした。
その復讐は、それから10年後となる前作『イキガミとドナー』で果たされますが、その後柴田は突然防衛省を退職します。
復讐を果たしても何のカタルシスもなく抜け殻のようになった柴田は、セルクネグレクトに近い生活をしています。
そんな柴田を愚直に追いかける滝。
柴田は滝に身体を許しますが、悲しいことに心は春人にとらわれたままです。
滝に抱かれながら「助けて」とすがる柴田。
しかし、柴田は滝の前から姿を消します。
過去の後悔や喪失感という泥沼の中でもがき苦しむ柴田は、そこから抜け出したい気持ちはあれど、自分への怒りから新たな人生を歩むことを自身に許すことができません。
柴田の行方を追う滝と、何度も逃げる柴田。
それを繰り返すうちに、柴田はある事件に巻き込まれます。
生命を奪われそうになって初めて、自分の本当の気持ちに気付いた柴田。
その時、滝は柴田の前に姿を現して…
このドラマティックな展開は、ぜひ本編でご覧下さい。
エピローグも感涙必至ですよ!