どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
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どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

久しぶりに読んだらやっぱり良かった。

ネタバレ
2026年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊出る度に購入し、エンディングまで毎回楽しく読んでた作品。
幼い頃から結んだ婚約、一緒に成長し、互いに相手に対する恋情、思慕、愛情、執着がありながら、立場や役割、責務、おまけに意地が邪魔して、本当の互いの姿が見えなくて拗れに拗れた2人の物語。
ヒーローの生い立ちとヒロイン父との関係を考えると呆れるほどヒーローが頑なになるのもやむを得ないところもあるんだろうけど、これはヒロインが可哀想過ぎる。
心を開いて一途に思って尽くしても婚約者は別の女に愛を囁き、自分には冷たい視線を寄越すだけ、挙げ句に婚約破棄で政局的に実家も危機に晒されてる。我が身を犠牲に家のためにヒーローを嵌めて隣国逃亡から、捕まって○禁されて、周囲の情報もないままに恋敵に命と貞操狙われて、身も心も限界迎えて窓から身を投げる。正直ここまで追い詰められた後でさすがに実はずっと好きだった、(憎しみ募らせるほど)愛してたって言われてもヒロインがヒーローを信頼できない気持ちになるの当たり前だと思う。
後半溺愛モードに転じるヒーロー見て、確かにそれはそれでいいんだけどな~んか解せない、納得いかないモヤモヤが…。
読み返して思ったけど、だいたいヒーローの人格形成に影響大きく与えてるのって国王である父だよね!?
王妃がいるのに別の女と先に子まで成してヒロイン父の不興を買ったうえ、それが原因で政局不安定にした挙げ句に、第一王子の擁立派閥の牽制にそこの派閥の伯爵令嬢を婚約者のいるヒーローに籠絡させて、ヒロイン父の力が削げるなら王太子妃そっちにすげ替えてもいいかな的な動きしてたら、そっちの派閥がやらかして、結局ヒロイン父を政局に留めおくしかなくなって、ヒーローとヒロインの婚姻を進めるしかなくなる事態になってって…バカなの!?
作中きちんと姿見てないけど諸悪の根源はコイツだ。
異母兄の第一王子は機転も効くし情勢や周囲を良く理解して行動するマトモな人ですよね。
息子2人に自分の愚策の後始末をさせる残念な父。コイツが一番イカンやろ!!
最初に読んだ時とは違う感想に至ったものの、こういうすれ違い、モダモダのラブロマンスは久しぶりに読んだらやっぱり良かった。
原作の碧貴子先生の作品いつもムーンライトノベルズで拝読しておりますが、こういう焦れったい心情描写がお上手で大好きです。セレン先生の作画もとても綺麗で読後満足感でいっぱいでした。
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