ちひろさん
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ちひろさん

安田弘之

『ショムニ』の先生の『ちひろ』続編

2026年3月27日
元風俗嬢のちひろが、小さな町の弁当屋で働きながら生きる日常が淡々と描かれる。
「私、元風俗嬢だったんだ」と言われて「そうですか」と返した事がある。他にも「元自衛隊」「元小説家」「元キャバ嬢」とか過去の肩書きを突然明かされる事が何度かあった。あれは自己紹介?それとも「自分はこういう人間です」という確認なのかな。ちひろもよくやりますね。
小さな町で「元風俗嬢の美人が居る弁当屋」は住民の興味を引きつける。自信があり、自由奔放で、誰にでも壁を作らず、言動の読めない女性。女のマウントにも勝ち、男のセクハラにも対応可能。全てが他人事で、自分さえも他人事。たまに少し意地悪をして遊んでいる様にも見える。
ーーーでも疲れている。漂っている。ただ生きるだけの様にも見える。
男性の描く「こうあって欲しい女性像」の気配も感じつつ、それでも掴みどころのないちひろは妙にリアル。
ちひろはどんな女性なのか想像した時に真っ先に壇蜜が思い浮かんだ。あの方アラフィフだけど。ドラマ化したら面白そうで良いな。
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