このレビューはネタバレを含みます▼
アニメ二期の気合の入った作画、絶妙なタイミングで終わってからのエンディングに毎回慄いていた
大学二年で勉強への倦怠感や将来への漠然とした不安で鬱屈とした気分になっていたところをとても楽しませてくれた
小中学生ぶりに全巻揃えたくて成人祝いに父に買ってもらって昨日読み上げた。
(原作で言うとアニメは10巻まで進んでいる事に驚きながら最後の4巻分)残りはこれだけかーと思ったけど気にならないくらい惹きこまれて、きっと誰かは必ず死ぬんだろうな、逆にだれが生き残れるのかと思いながら読んだ。
やっぱり何人も、事故みたいな、華々しいわけでもない死を迎えるキャラもたくさんいて、最終的にみれば結構な人数が死んでいるんだけど、でも皆本懐を遂げた結果で。生きている人はそのまま生きていて。
母にお前みたいなのが社会人になれるわけないとか、もっと惨いこともたくさん言われて気分が下がりすぎていたけど、本当の意味でどうでもよくならせてくれた。あの人は私の中の愛ではない、それだけの話なので。
どの人に感情移入したわけでも、キャラが生きているかのよう、と思ったわけでも、設定が独特!と思ったわけでも、どれでもなく「本当の願いは戦いの中であらわになる」というのを全巻通して体現した漫画だなと思った。序盤で死んだ中にも、最強クラスに強いわけでない人でも、戦い抜いて生き抜いた。それは今を生きる大切な人の中に残っている。
やっぱり天仙様が別に「天仙様」ではなかったというのがとても大事で、これが人類VS最強人外の話にすぎなかったらただのバトルものになっていたに違いない。戦いを望んでいるわけではなく、自分の愛を守るためには皆各々の方法で剣を取らざるをえなかっただけで、戦い自体が目的では無い。惰眠を貪る家猫になった「彼」がその象徴みたい
あともうひとつ大事なのが、佐切と画眉丸の関係を恋愛にしなかったことかな。並みの友人より深い関係だと思うけれど、画眉丸の「本当に存在しているのかすらわからない」妻のもとへ戻るために、他愛ない会話をするために戦うっていうのもやっぱり大事だから、さぎりんに惚れてたらたぶん話が全然違ってくるはず。
全く書き切れないけどざらついた絵も幕間の山田家も表紙裏も、表紙絵も含めて好きです。実本で持っている意味があります。
地獄みたいに思える日々の中にも自分だけの楽を見つけられると信じて生きていきます。