自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。
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自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。

蓮見ナツメ/しき

愛すべき自称悪役令嬢

ネタバレ
2026年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最終巻まで一気に読了しました。

まず何と言ってもバーティアが可愛い。最初は「良くある愛すべきお馬鹿系の女の子かな?」と思っていたのですが、ちょっと違いました。確かに彼女は暴走癖があり、セシルにも心の中でたびたび「お馬鹿」と思われているのですが、実は真面目な努力家で、淑女教育も王太子妃教育も問題なくこなしています。そこでまず彼女への好感度がグイ~っと上がりました。
思い込みの強さと暴走癖は未来の王妃としては欠点ですが、セシルを筆頭に周囲の側近・友人たちが皆超優秀で心強いのでフォローもばっちり。このままのびのびと歪むことなく育っていってくれ…とつい親目線でニコニコすること間違いなしです。

物語の根幹に「バーティアはセシルとヒロインに幸せになってもらうために行動している」というものがあるのですが、セシルは初期から徹頭徹尾バーティアにしか興味がなく、ずーっと一途です。腹黒で異常なほど優秀、それ故に何にも興味を持てないセシルが感情を揺さぶられる相手は唯一婚約者だけなので、頑なにヒロインとくっつけようと奔走する彼女に読者も「なんでそこまで?」と思ったりするのですが、後半になるとその理由が分かります。
バーティアもただひたすら、心の底から愛するセシルの幸せを祈って、自分が悪役令嬢になる覚悟を決めていたのです。彼女の想いを知ると、何故あれだけ必死だったのかが分かってうっかり泣けてきました。だからこそ幸せいっぱいの結婚式もきっちり書いてくれて嬉しい!

絵は綺麗と可愛いを上手にミックスしてある感じで、どのキャラもとても魅力的。
あと服が!ドレスはもちろん男性陣の服までめちゃくちゃ細部まで描きこみされていて、それだけでも見る価値があります。特に卒業パーティーのときのバーティアのドレスが本当に見事。皆が着ている服のデザイン集を出してくれないかなと願うレベルでどれも素敵です。

最初から最後までふたりの仲が揺らぐこともなく、近い関係性のキャラは皆能力が高く素敵な子ばかりで(特に女性陣が素敵です)、加えて基本ギャグ寄りの明るい話なのでストレスなく心穏やかに読めます。
あと何か問題が起こっても最終兵器彼氏のセシル殿下が華麗に解決してくれます。ふたりの未来に幸あれ~!

完結しちゃって寂しいなと思っていたら続編もあるようなので、ワクワクしながら読みたいと思います。
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