このレビューはネタバレを含みます▼
6巻まで。
実際妹が結構人気なアイドルやってて、しかも隣に住んでで、しかも当たり前のように毎日兄貴の家に来ては、世話を焼かせて自分はうだうだしてて、でも兄貴思いだし、家族思いだし、友達思いでもあるなんて兄貴は、世の中にはほぼ居ないし、その兄貴はそつなくなんでもこなして頼りがいがあって、非凡なハガキ職人で、でもコミュ力がなくて誤解され損ばかりしているが、妹も美人の同僚も、彼の事をよく理解していて、何かと気にかけてくれるなんてこともまずありません。
そうなんですけど、なんかこの人達ならありそうだなと思わせてくれる絶妙な関係性で、かつ、彼ら彼女らの元に集まってこない、いわゆる世間ではちゃんとしてる人達も、ステレオタイプ中のステレオタイプで、こんなやついるな(自分なんかそうだろうな)と思わせるつまんない奴らで、この辺りも絶妙です。
総じて、まずありえない設定、ありえない人間関係なんですけど、いかにもありそうな気がしてしまう絶妙なストーリーで、絵も世界観を壊さないさっぱりした絵で、ずっと読んでいたくなる作品です。
自分のお気に入りの話は転職して居なくなる金田の話で、彼は主人公のことはまったく理解してもいないし、まるで違う、言ってみればあちら側の人間ですが、面倒見よく何かと孤立しがちな主人公の事を当たり前のように気にかけてくれ、皆の和に加えようとしてくれて、そんな彼のことを主人公も疎ましがるではなく、ちゃんと感謝していて、居なくなることを悲しむところです。
あとは、登場人物みんな、表の顔としての仕事は、きちんとこなしている所です。そうやってきちんと「公の場」では責任を果たした上で、自分達の世界を生きている所です。
異世界モノばっかり読んでいる自分ですが、たまにはこういう「異世界」も良いです。とても面白いと思います。