「ネバーエンディング・フロー
」のレビュー

ネバーエンディング・フロー

児島かつら

「宿命」…そして揺るぎない「運命」へ

ネタバレ
2026年4月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊出る度に、かつら先生への信頼度と好きを更新していて…今作も「1番好きかもしれない」と読了後に思った。(毎回思うから、更新してゆく)

前世の記憶を持つエモーショナルBL。と、一言で語るのは難しい。読みながら鳥肌がたつくらい面白い。
郡司の何気ない笑顔に、応仁の面影を見ているのかな…と思って読んでいた所も、既に郡司を好きでいるのを知りながら読む2周目は好きの再確認なのかな?と、余白が広がる。
応仁の墓が護徳寺なのも頷けるし、隅の方でひっそりと佇むのに応仁のきょうだいも眠っているのが罪滅ぼしなのかな…と。
八百年の呪縛についても、知隼(基政)と応仁と二階堂を解き放ったのもエモい。応仁の理不尽な死も、下手人としての記憶を持った二階堂の苦悩も、基政の無念も晴らす。生まれ変わった時…しかも中学受験の最中に、自分が下手人だった記憶が蘇るの可哀想ではあるので…今世で殴られておいて良かったね。

好きなシーンも多くて、どれから語れば…
知隼への告白する郡司も可愛いけれど、それを上回る「前世の記憶が戻った所から 郡司と付き合うまで」という告白の返事が好きで鳥肌。
抜かれていた文書が戻ってきたシーンも好き。「お帰りなさい 応仁さん」と、子孫が労うだけじゃなくて…たった1ページ されど1ページ…応仁の終焉を見届けられて、ちゃんと基政に知ってもらえて、好きなシーンで鳥肌。
郡司の股の下から見る、知隼の惚けた顔も構図も好き。
二階堂事件後のケアを考える紳士な郡司が、最初に結ばれるシーンも良い。そんな郡司がソファの下で繋がる余裕のなさ。ゴムを取りに寝室に行くインターバルがあったのに、ベッドに行く選択がない。他に考える隙もないのに、ゆっくりと愛してる。最高すぎて鳥肌。

過去だけじゃなく「オレは来世の記憶がある」の設定の見事さに鳥肌。基政の次に未来で生まれ変わり、郡司がいる今世にまた生まれ着く。呪いではなく「宿命」だと語り合った過去から、揺るぎない「運命」だと愛を謳う。最高最高最高!
同じ時代に生まれ変わる喜びと幸せを2人に。
永遠に幸あれ!
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