このレビューはネタバレを含みます▼
砂漠を抱えた少女と自分で精一杯の叔母の心の旅。
マサキは発達障害だと思うけど、近しい人、肉親にはすごく苛烈だよね。もちろんみんなそういうところあると思うけど、合わない姉とその娘にはとても厳しい。笠町くんにも厳しい。他の人には結構「フツー」にやってるじゃないの。姪の朝との半強制的な関わりを経て、彼女は人を愛することを受け入れた。最後の詩はほんとに泣けました。人を愛するって自分を殺す部分が必ずあるよね。恋愛的愛じゃなくてもさ。自分だけを愛しているときには見えないものがきっとあると思う。
でもさ、笠町くんあれでいいの?多分笠町くんはこの後衛星軌道に乗り切れなくなると思う。だって愛してるんだもん。干渉しない、友達で体関係のオプション、まさきにとっては最高の間柄だけど、笠町くんはまさきにもっと違うものを求めてしまうと思う。だって愛してるんだもん。マサキには荷が重い。笠町くんのことを愛してくれる誰かはきっといる。マサキのことは忘れられないと思うけどほんとの友達に戻ってハレー彗星くらいの軌道で笠町くんには他の人と幸せになってほしいなと思ってしまいました。タレ目好きだから笠町くんはマジで大好きでつらかった。。。
自分のなかにマサキもミノリもいて、不意なことから予想していなかった妻と母として生きてる自分からすると違う世界線ならマサキになっていたかもしれないとも思う。ミノリのことをマサキは色々言うけど、ミノリはやっぱり朝を愛していたよ。あの夫はなんで子供を作ってしまったのか、多分自分にも他人にも興味のない人だったと思うけどミノリが望んで子供を得たんだと思う。ある意味まきこまれたんだろう。
いろんな人生を見せてもらいました。
うちに紙本全巻揃えて子供にも読んでほしいけど、ちょっとまだ早いかな。心の柔らかい若い人に読んでほしいけど、このお話の本当の価値がわかるのは色んな経験を積んでからなのかもしれない。