このレビューはネタバレを含みます▼
久しぶりに再読。内容知ってるのにまた泣かされてしまった。こうしてレビュー書きながらも思い出してウルッとする。
幼い頃母親に捨てられたスズキくん。追いかけて転んで擦りむいた膝に今もまだ絆創膏を貼り続けている。時間が経っても心の傷は全く癒えることなく今も血を流し続けているんだろうな。
ビ○チと言うよりは、失うのが怖いから欲しがらないし執着しないだけ。
バイト仲間の須崎ははじめは自分に靡かないスズキくんに対する好奇心だったのかもしれないけど、過去の男の影が見え隠れするスズキくんを問い詰めることなく全て丸ごと受け入れるのは簡単なことではないと思う。なんだかんだ言って本当のいい男は須崎だったな。
新しい家族ができたことでスズキくんの今まで埋まらなかった心の穴を埋めることができただろうか。
捨てられる不安のあるスズキくんはきっとずっと須崎を邪険に扱っただろうし試し行動をしただろう。そんなスズキくんを最期まで追いかけて寄り添った須崎は最後の最後にスズキくんを安心させて満足させたんじゃないかな。もうそれは追いかけっこは須崎の勝ちでいいんじゃないかな。
コンビニ店長はじめ登場人物のクセは強いし万人受けする作品じゃないかもしれない。でも私はメチャクチャ刺さったし痺れる作品でした。