このレビューはネタバレを含みます▼
唐突に始まり、淡々と進む。あの頃って髪型命なんですよね…特に「前髪」への拘りたるや。そんな中でハネてるなんて言語道断な価値観。前髪なんて他人目線だと違いも分からない位なのにね。あの頃にしかない大切な事があったのを思い出します。現在の自分は生暖かい気持ちになりました。恥ずかしい事へのハードルが低すぎる思春期。あの「恥ずかしさ」を引き出した即席呼び名は秀逸でした。一番突かれたく無いとこを抉られたヒロインの心情と、クラスのそのままを切り取ったような会話。余計な説明がほぼ無く進む。無駄のない台詞のインパクトがすごい。庇ってくれたさり気なさがほんと最高で。「ダサ」い彼らしい、格好付ける方向じゃないやり方が見事です。パンを食いちぎる顔がもう…笑
この二人が微笑ましく、羨ましくなる。何度も読み返したくなる作品に天晴れでした。