このレビューはネタバレを含みます▼
慧はすごいね。最後あたりの親御さんへの宣言。
怖がりで臆病で覚悟ができない。それは、保身よりも家族を考えてのこと。拓巳の姉が「悲しませたくないの中に自分ははいっていないのか」と問う。
ほんと、それ。単話は、2022年作、仮にも弁護士をめざしているなら、「ジェンダー・マリアージュ」見てないの!?と言いたい気持ちを殺して読んだ(笑)
言える人は言う。言えない人は言わない。
それでいいと思う。世の中が、自己中心的な個人主義に変わっている昨今なのに(いや、いいことではないけれど)、なぜ多くの人は、ヘテロノーマティビティを前提にしながら、「彼氏・彼女いないの?」「結婚は?」と聞くのだろう。普段は、自分の生活に微塵も関係ないと思っているのに。そして、期待した回答でない場合、なぜあたかも「当たり前」のように、意見するのだろう。
家族ならばわかる。だから、拓巳は家族を考えてリミットを作った。別れた間で、気持ちが変わったならば自分にとって正解だったかもしれない。だけど、自身を疲弊させるだけなら、再考の余地あり。
友達の結婚式に出る気になって(互いに来るだろうを期待していたんだろうな)良かった。
再会できて、良かった。
色褪せない気持ちが確かめられた。
もう、離れようとしなくていい。
慧の提案に賛成!
安心できる人には、そう出会えないさ。
だってね、最初からモラトリアムじゃないさ。モラトリアムは猶予ではあるけれど、決められないからモラトリアムなのであって、別れると決めていたら既にモラトリアムではないんだけど、限りがあると思う自由な時間は大事にする。大事な時間を過ごしたから、空白の時間を経て、選択が変わったんじゃないかな。
良かったよ。